山中湖 親水公園

〔山梨/山中湖〕

今回は以前から訪れてみたいと思っていたダイヤモンド富士の聖地と言われている山中湖にo思い切って行ってみることにした。聖地たる所以は普段私がダイヤモンド富士を鑑賞している都内や千葉だとダイヤモンド富士になるポイントが毎日数百メートル以上ずつの移動となるが、山中湖は都内より富士山にぐんと近いためダイヤモンド富士が見れるポイントが1日に数メートルずつくらいしか移動せず山中湖越しの富士山といった素晴らしいロケーションで長期間鑑賞することが可能となる。

さらにそのポイントが横長の山中湖の湖畔沿いの移動となりさらに富士山が湖から見て西側になるため日の入となる夕方がダイヤモンド富士の発生時間となり早起きしなくても日中の移動で鑑賞することが出来たりもする。

そのようなロケーションのためダイヤモンド富士の鑑賞&撮影には打って付けの立地になっているがほかの場所の例にたがわず同じ場所でダイヤモンド富士になるのは1年でたった2回しかなく、時期は紅葉がきれいな秋の10月中旬ごろに始まり真冬の1月ごろ折り返して2月下旬にスタートした場所に戻ってきて終了というような流れとなっている。聖地的には空気が澄んで天気が安定する1月下旬から2月の冬の部のほうが圧倒的に人気でダイヤモンド富士ウィークスなどという祭典なども催されているようだ。ただ今は11月なので今回は秋の部のダイヤモンド富士の撮影となるが天気もおおむね晴れ予報だったので思い切って向かうことにした。

本日は山中湖のちょうど真ん中あたりの親水公園付近がダイヤモンド富士が見れる場所で発生時刻は富士山近くにいるので早めの15時40分ころの予定である。始めて訪れる場所ということもあり本人的には若干早めの14時ころ現地に到着した。ところが現地について早速秋の富士の洗礼を浴びることになった。富士山がすべて雲に覆われまったく見えないのである。天気も良く富士山以外は晴れておりちょうど富士山が雲ですっぽり覆われている状況なのだ。そのような状況のせいか平日でもあるが本日は周りにはいつも何名かスタンバイしているダイヤモンド富士を撮影に来たかたが誰もおらず、さすがに今日は無理なんだなと思って富士山を眺めていたらほどなくして何名かカメラを持った方が何名か集まって来た。こんな状況ではあるのにカメラの準備を始めたので自分も半分あきらめながらとりあえずそれに続き準備を始めることにした。実は本日の発生場所のおおよその目星しはつけていたのだがなんせ1日で数メートルほどしか変化しないので正確な場所がわからなかったがどうやら準備をしているあたりが本日の発生場所のようなので隣にでスタンバイをすることにした。

親水公園は大型の観光バスも停車できるようでひっきりなしにバスがやってきては多くの観光客がバスから降りてきて雲で覆われた富士山の写真の撮影などを始めていた。そのほとんどが外国からの観光客の方々でこれが最近ニュースでよく耳にするインバウンド効果などなのかと思いながら眺めていたがあいにくの富士山が見えない景色に一様に残念な様子であった。

ライブや演劇などのオープニングでスモークから現れた主役の如く雲が消えて富士山が現れたのである。まさかこんなこともあるのかなどと思いながら無事に初山中湖のダイヤモンド富士を写真に収めることが出来た。周りを見るとインバウンドの方々も相俟っておそらく30名以上の結構な人数がカメラを構え写真の撮影を行っていた。

今回は結構運を使ってしまったかななど余韻に浸りながら帰路についたのだ、がなんと東名高速が大渋滞しているようで御殿場から東京までの所要時間が3時間以上と表示されているのである。どうやら集中工事を行っているらしくそういえば東名集中工事のお知らせ的なCMがジャンジャン流れていたことを渋滞にはまりながら思い出した。そうなるとこのCMの効果はどうなんだろうと考えたり、3車線の道路を2車線塞いで工事するのではなくせめて1車線ずつ出来ないのかなどいろいろ考えたりしながらこれで運がトントンになったと思い行くときは2時間だった行程を5時間以上かけ無事に帰ってくることが出来た。

焦点距離:50mm 絞り:F18 シャッター:1/320秒